児童養護施設の現状を深く知る、杉並区と中野区の施設長 6名から、大学進学や社会生活での困難がある実情を伺います。
この企画は、児童養護施設を卒業した「若者」がぶつかる、社会に出た後の身元保証人問題や信用力の無さ、大学への進学後の、生活費問題など、彼らへの支援方法を考え、継続していくことを目的としています。
一般的にあまり知られていませんが、日本全国に約600か所、都内に約60か所の児童養護施設があり、約20,000人の子供たちが全国で、約3,000人が都内で生活しています。これらの子供たちは、虐待を受けたり、家庭環境が不安定なために保護されたりしている。彼らは2歳から18歳までの子供たちであり、親のいない状況で共同生活を送っています。
児童養護施設に関する理解を深め、多様なニーズを理解するために、中野杉並の児童養護施設の施設長と協力して「児童養護施設支援シンポジウム」を企画しました。
現在、児童養護施設は18歳で施設を出て自活しなければなりません。卒業生が大学進学する場合、入学金と学費は国や東京都から援助があるものの、生活費がないのでアルバイトをせざるを得ません。その結果、大学の単位を落としたり、退学したりすることがあります。
児童養護施設の環境で大学進学を選択した「やる気のある」若者を退学させることは社会にとって大きな損失と言えます。そのため、児童養護施設に暮らす子供たちのために、ささやかな愛の手を差し伸べることが必要である、と考えております。
送り出す先は未来への希望を抱く人材たちです。彼らが成功し、自分自身や社会に貢献することは非常に意義深いことでしょう。
このため、私たち社会人は先輩として、彼らに手を差し伸べるべきだと考えました。そこで、東京高井戸ライオンズクラブは、児童養護施設に卒業生の生活費を助けるための寄付を行うことに決めました。
これにより、「未来を担う子どもたち」が生活に困らずに自分自身や社会に貢献できるよう、ささやかながら支援を行いたいと考えています。
また、児童養護施設の子供たちは、職業や社会の仕組みについて知る機会が限られています。
そのため、「職場見学会」を開催し、様々な職種の仕事に触れることで社会に出た時の進路選択に役立つ貴重な体験となる。と考えています。
子供たちの社会参加を促進するために欠かせないプログラムの一つです。